保険契約の本数にも注意を

PL保険を選ぶとき「保険料をできるだけ抑えられる商品」「特約が充実していて、幅広い補償を得られる商品」「いくつかの保険がセットになっていて、契約が1本で済む商品」などの観点から選ぶ方法もあります。

ただ、1つ注意したいことは「いざPL事故が起こった際(あるいは他の事故も一緒に起こった際)に、補償を受ける保険会社が複数になる」と、事故時の連絡先が複数にわたってしまうという点です。

PL事故に対応するときは、1分1秒でも早く適切な対応を取るということが必要であり、「誠意ある態度を見せてくれれば、それ以上問題を大きくしない」という被害者もいるのです。

しかし、企業側の事故対応が遅れたために、「誠意がないので、問題を公表する」「裁判で責任を問う」などの行動に出る人も出てきてしまいます。

事故対応に追われる中で、複数の損害保険会社・代理店に連絡をして、それぞれに事故の説明をし、対応の指示を受けていると非常に大変です。

また、保険料が安いPL保険は、必要最小限の補償(多くは金銭的な補償)のみが用意されていて、弁護士を依頼する場合などは契約者が行わなければならない、というケースも多いものです。

どうしても「保険料の安さ」を重視したい、複数の保険契約を結びたいという場合は、担当者・代理店と細部まで相談して、必要な補償が完全に得られるように契約内容をきちんとチェックしましょう。

また、事故対応時のマニュアルを作成し、社員全員に周知徹底して「事故の連絡が、損害保険会社に確実に伝わる方法」を検討しておきましょう。

最近、注目を浴びているのが、1本の契約で様々な補償が得られるセットプランです。

セットプランを選ぶと、幅広い補償が得られるというメリットも大きいのですが、事故時の連絡先が1つで済むことも大きなメリットです。

さらに、補償を得るために必要な書類なども、何通も作成する必要がなくなります。

保険料も、個別の保険契約を数多く結ぶ場合に比べて、安く抑えられる傾向があります。

ただし、貴社の事業内容や必要な補償の範囲を超えて、過剰な補償まで付けざるを得ないという可能性もあるのがセットプランのデメリットです。

以上のことから「保険料などに注目して、個別に保険契約を結ぶことのメリット」「事故時の対応のことを考えて、保険契約の本数を絞り込んでおくことのメリット」のバランスを考えて、保険契約の設計をすることが必要だということが、お分かり頂けるでしょう。

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